関わり合うことから、得る学び
5月、2週間かけて、「thai vedic bodywork 」を学びました。
自分で自分を調整するヨガが大好きな私が、マッサージに手を出すとは、思ってもみませんでした。
きっかけは、セバスチャンのセッションを2年前に受けたこと。
セッション中、他のマッサージでは味わったことのない一体感を感じました。
それこそ、瞑想をしている時に感じる一体感にとても近い。
だけど瞑想の時のように1人ではなく、人に触れてもらいながら、人と関わり合いながら、その境地にいくのが、とても不思議な感覚でした。
そういえば、タイマッサージは、2人で行うヨガとも言われている。
マッサージはせずとも、人に触れる事がある、ヨガインストラクターという生業。
触れるという事の本質が、セバスチャンから学べるのではないかと思い、初級講座を受けたのが去年の秋。
その初級講座で一番得たものは、自分への氣づきでした。人と触れ合うことで、自分の癖が本当にわかりやすく出る。
アーユルヴェーダでの、症状の見立てかたも、私の視野を広げてくれました。
そして何より、施術をしている時に、ものすごい幸福感があったというのが、この学びを本気でやろうと思った決め手でした。
この講座で学んだこと。
◾自分を尊重すること
施術をする際に、自分の心地よさに妥協しないこと。人に触れるということは、本当に密接なコミニケーションであり、自分の心地悪さや緊張感は、必ず相手に伝わる。
自分を犠牲にして相手に尽くすことは、相手を思いやっているようで、結果として自他ともに心地よくない方向へ向かう原因になる。だからこそ、自分を尊重することを大事にする。
ちょっとした違和感も見逃さないこと。
与える時にも、自分に目を向け、蔑ろにしないこと。
◾決めてかからないこと
こうだろうと、勝手な予測で進まないこと。
クライアントとコミニュケーションをり、自分と相手との意図を一致させてからセッションを進めること。わからないことがあれば必ず確認すること。
普段の生活の中でも、多分そうだろう、という思い込みで、物事を進めていくことで、必要の無い気疲れや、誤解が発生することが多々あるなと感じる。
そしてそこでは、穢れの無い言葉を使うこと。愛と感謝の心と言葉でコミニケーションをとること。
◾アールユヴェーダの知識に基づき、クライアントの状態の質を捉え、過度に偏ったドーシャを、相反する質をもつ原素を処方し、バランスをとる。
例えば、相手がイライラしているのであれば、火の性質が上がっているので、冷ます質の水の性質のトリートメントを行う
相手がソワソワ落ち着きが無いようであれば、風の性質が上がっているので、安定という質をもつ地の性質のトリートメントを行う。
これは普段の人とのコミニュケーションにも応用できるし、自分の状態を見極めて、調整していくのにも、役に立つ。
感情的、反射的な言動を避け、理知的に今起こっている事を分析するための知識
■最善を尽くすこと
私たちは人だから、時に体調が優れなかったり、クライアントと上手くコミニュケーションがとれなかったりすることもある。
大事なのは、自分がその中で最善を尽くすということ。
最善を尽くしたならば、願った結果がでなくても、自分を責める必要は無い。
最善を尽くす。その行いは愛そのもだから。
愛からくる行いを、責める必要なんてどこにも無い。
技術、知識はもちろん学びましたが、振り返って印象に残っている学びは、全て自分と人との関わり方。
ペアワークの中で、頭ではなく体で学ばさせてもらいました。
良いセラピストになりたいのであれば、良い人間になりなさい。
良い人間になりたいのであれば、一番身近な存在である自分を大切にする練習から始めなさい。
セバスチャン先生は、そう言った。
私は「thai vedic bodywork」のプラクティスを通して、まずは自分を深く尊重することを、練習しようと思った。
自分を満たした先に、溢れた愛を多くの人に届けられる、自分であれるように。
深い教えを与えてくれた、セバスチャン先生
オーガナイザーであり、みんなのお母さんである、慶子さん
心ある通訳のをして下さった、あきこさん
日本のタイベディックをずっと支えている、けんさん
この学びのきっかけをくれた、信頼するヨガ仲間のめぐ
一緒に学んだ仲間たち
学ぶ時間を取ることができる、環境をサポートしてくれてる人たち
この学びと体験をすることができた、様々な偶然と好意と意思に、心から感謝します。